10年以上前の話です。
「若者の車離れ」や「若者は消費しない」などの話を聞いて、理解出来ない部分がありました。
当時の私は物欲にまみれていたので、消費をしない人の気持ちを知る由は有りません。
「若者は欲が無くなった?なぜ?よく判らない」
そんな疑問を抱く事に。
その時にサイレントテロという言葉を知ります。
その意味を知ったときには焦らされます。
「消費してくれないと困る」
「じゃないと景気が悪くなる」
そんな危機感を生じる事に。
その頃の私は物もお金も欲しくて、より多く手に入れる方法を模索していた。
金儲けはユダヤ人から学べとばかりに、 ユダヤ人大富豪の教えなるものを読んでいたり。
同時にお金や政治の仕組みを調べていると、世界の大富豪の陰の画策、いわゆる陰謀論というものを知ります。
その内容がかなりエグイ。
しかし、本やネットでその陰謀論を見聞きしたところで、本当か嘘か知る由がない。
が、目の前の現実を見ると信じざるを得ない。
そうして激しく落胆させられる事に。
そこから陰謀論に憑りつかれて情報を漁ります。
知れば知るほど落胆と不安は膨んでいく。
しかし、一通り落胆と不安を感じたその後は、猛烈な怒りがこみ上げてきました。
そこで思ったのが、名も無い超弱小な自分が資本主義社会に抗う方法は「物を買わない事」。
サイレントテロリストに一時期は困った人達との想いを抱いていたのに。
それが自分もそちらの方向に傾倒していく事に。
最近では傾倒していっているどころか、全く何も買わなくなってしまいました。
私は優秀なサイレントテロリストになったという事でしょうか。
しかし、サイレントテロは自分で自分の首を絞めかねない。
その先にあるのは・・・
悲しいかな、生きていくには現代の社会システムに乗っかるしかない。
そう思い最近では、少しはお金を落として経済活動に貢献しなければとの考えへ変化しだしました。
なんやかんや言っても、資本主義社会から多大な恩恵を受けている事は否めませんし。
無駄な物は買いたくないし、私一人が動いたって何にも変わらないでしょうけれど。
が、お金を払いたいというところを見つけて、少しずつでも動かなければと思う今日この頃です。