実家から追い出される
学校を卒業すると、実家から仕事に通いだしました。
しかし、上司と喧嘩してすぐに会社を辞める事に。
ダメ息子の就職を喜んでいた親父は、一転して大激怒。
仕事を辞めた翌日、親父が仕事に行っている間に母から「出ていけ」と告げられました。
母「お父さんが出ていくように言ってたよ・・・」
私「うん・・・分かった」
それから数時間後には家を出る事に。
猶予は与えられません。
記事タイトルの、「無一文」は言い過ぎました。
玄関を出る時に母から3万円貰いました。
一瞬でミニマリストになった
季節は4月です。
まだ寒い時期。
バッグ一つと、もしかしてギターを持っていたかもしれません。
そこはハッキリ覚えていません。
いずれにしろ、意図せず「ミニマリスト」になってしまいました。
持てない暮らしで流転の日々が始まる
とりあえず、近くの公園のベンチに寝転がって途方に暮れます。
しばらくして友達の家を目指して歩き始めました。
そこから住居を転々とする生活が始まります。
日雇いのアルバイトを始め、家を追い出されてから2～3か月後にアパートを借りました。
それから数年して、やりたい事が出来たので上京する事に。
上京時も全財産は3万円ぐらいだったと思います。
3万円じゃ部屋なんて借りられません。
最初は住み込みで働いたり居候したりして何とか生きていました。
やっと落ち着く場所を確保した
転々とした後、20代半ばの頃に所謂高級住宅地と言われる場所に部屋を借りました。
と言ってもボロアパートでしたが。
お屋敷に囲まれた中そこだけポツンとボロアパート。
流れもので土地勘の無い私はその場所の常識？というものが分からず、常識の無い私の行動は浮きまくり（当時はそれに気付けなかった）。
かなり居心地が悪く（自分が悪いんですけどね）、出ていく事ばかり考えさせられる事に。
それでも数年すると馴染んできます。
折り合いが悪かったセレブな隣人とも徐々に距離が近くなってきた。
人間成長するものです。
最初は居心地が悪かった場所ですが、そのうち、「一生ここ（地域）に住もう！」と思うまでになりました。
そんな気持ちになっていたのにも係らず、現在は思いもよらなかった場所に住んでいます。
東日本大震災という想定外の出来事により移住する事に。
人生どう転ぶか解りません。
無一文には戻りたくないが、あの頃の自分が羨ましい
毎日、暇です。
暇にしていると余計な事ばかり考えてしまう。
不安が襲ってきます。
そんななか昔の事が思い起こされた次第です。
若い頃は微々たる所持金しかないのに大胆な事をやったものです。
と言うか、それだけでどうにかしなければならなかった。
今は若い頃に比べると多く手元に有りますが、不安でしょうがない。
お金無くたって何とかしていたあの頃の自分が羨ましい。
しかし・・・
思い返すと、若くて何も出来なかったダメな自分が生きてこれたのですから。
これからも、まぁ、なんとかなるでしょう。
