捨てる事に快感を覚える
「捨てる事は気持ち良い」
という感覚。
この感覚、断捨離を実践した人は誰しも身に覚えが有るのではないでしょうか。
当然私にもありました。
断捨離が終わった後も、捨てる物を探してソワソワしている自分が居た。
気持ち良いから、また捨てたくて、ソワソワが止まらないという感じ。
これは捨てる事に快感を覚えた脳が、更なる快感を求めて次の獲物を必死に探している状況です。
快感を求めて捨て作業を何度も繰り返す
断捨離の捨て作業は何時まで経ってもなかなか終われません。
「断捨離終わった」
と思ったところで、更に要らない物が出てくる。
これは物を取捨選択する目が鍛えられた事によるもの。
それとは別に、脳が快感を欲する事により、要らない物を求めた状態でもある。
物を捨てる事が苦痛であれば、「これでOK!」と思ったところで終了となるはず。
苦痛よりも快感が得られるので、ついつい繰り返してしまう
捨てるのは中毒性のある作業
物を捨てるという行為に快感を伴い、無意識のうちに作業を止められなくなります。
甘くて美味しい砂糖がたっぷり使用されたケーキを食べたときと同じように。
その後も求めて止まなくなる。
「甘い物が食べたい!」
という気持ちと同じように。
「捨てたい!」
との想いを抱き、要らない物を探して部屋をウロついたり。
捨てる物が無くなったときには寂しい思いに陥ったり。
とにかく気持が落ち着かなくソワソワしてしまう。
そんな感じで、何時まで経っても作業は終わりを迎える事が出来ません。
終わりが有るとすれば、それは、何も無くなってしまったとき。
何も無くなる = 生活破綻に繋がります。
それを知っていながらも歯止めが効かない。
それはもう完全に中毒状態です。
止めるには我慢するのみ
砂糖中毒の場合は、我慢して我慢して我慢して・・・
快感を忘れる事が出来たときに、やっと抜け出す事が出来ます。
甘い物が大好きな私は、過去、ひたすら我慢する事を実践しました。
結果、止める事が出来た。
他の方法は知らないので、とにかく我慢するしかなかった。
断捨離も同じように、捨てる事を我慢すれば、「捨てたい」という欲求から解放されるのではなかろうか?
私は捨てる事がなかなか止められなかったので、甘い物中毒に陥っていたときにならって、捨てる作業から距離を置く事にしました。
捨てたい欲に何とか踏ん張ってブレーキを掛ける。
「もう要らない物は無くなった」と考えるようにしました。
しかし、そう思いながらも、要らない物を探す自分がいます。
何度も何度も物色する度に、何度も何度も我慢を強いる。
そうする事で、快感を得る事が出来ずにいると、快感を得たい欲求が小さくなっていきました。
そんな状態が続くと、捨てたい欲求も収束。
そうやって「捨てたい」という中毒から解放された。
言うほど簡単に出来る事ではありませんでしたが。
捨てたい欲求が度を過ぎたら、そうやって収めるしかないかと。
残した物は大事にしていく
気持が治まったところに、また何かを捨てるような状況が訪れると、ぶり返す羽目になりかねません。
よって、捨てる事を考えたり実践するのは控えて、「残った物達を大事にしていく」という考えへシフトしていくべきかと思います。
そんななかで、「要らない」と感じた物だけ捨てていけば、度を超す事無く上手くいくのではないでしょうか。