断捨離が終わった頃に強い虚無感に苛まれた。

断捨離が終わった頃に虚無感を覚える

数年前の話です。

捨てる物がほぼ無くなってしまった状態になったときの事。

 

強く虚しい感情に襲われるようになりました。

捨てる物が無くなりスッキリして理想の形を達成しつつある瞬間。

 

本来ならば達成感を得る場面かと思うのですが。

訪れたのは強い虚無感。

 

「何でこんなに虚しいのか?」

そう感じる日々が続きました。

 

対策を考える

当時、ほとんどの時間を断捨離作業にあて夢中になっていたせいか、捨てる物が無くなるとやる事が無くなり、ボ~ッとしている時間が多くなりました。

そこから、なんだか解らないけれど何のやる気も起きない状態に。

 

そんな状態に「あれ? 俺、なんかマズイ事になってる?」

はたとそう気付きます。

 

気付いたら、そんなマズイ精神状態からは早く脱せねばと焦る事に。

しかし、焦ったところでどうすれば良いのか解らず更に焦る。

 

そんななかで気分を晴らすべくいろいろ試みました。

で、有効だったと実感出来た事があります。

 

それは、虚しい感情とは真逆の前向きな考えや行動をとる事。

とは言え、気持ちが落ちているときにそりゃ難し過ぎる話です。

 

が、そのまま気持ちが落ちた状態を放置しておくのはどう考えたって良いことない。

という訳で、前向きに考えられる事を探して、無理やり気持ちをそちらへ持っていきました。

 

前向きと言っても「車を買う為に仕事を頑張るぞ!」とか、そういう方向に行くと元の木阿弥。

また、物には興味が無くなっているので、新たに物を手に入れるなんていう考えに対しては全く気分は乗りません。

 

とりあえず掃除をやってみた

虚無感から逃れるために前向きな事を考えるなんてなかなか難しい事。

という訳で、とりあえず思考停止してひたすら掃除をやってみました。

 

「部屋を綺麗な状態に保つ!」と。

やる事が無くてボ~ッとするようになってしまったので課題を設定した訳です。

 

なぜ掃除かと言うと、気が付いたときにいつでも出来るから。

気分がモヤモヤしだしたら、それを回避する為に即始められる。

 

綺麗にする事で損する事も無いし。

また、綺麗にする事は嫌いじゃないので、掃除だったら何とか出来たという事もあります。

 

結果、掃除をして適度に体を動かす事で、モヤモヤした気持ちからいくらか解放されました。

掃除をする事で心にも体にも良い作用が働く事を実感。

 

それから繰り返し、拭き掃除に掃き掃除にと没頭してみました。

 

更に断捨離作業を進める事で虚無感から脱した

ボ~ッとしていないで、小さい事でもとりあえず出来る事をやるようにと心がける。

そうしているうちに、だんだんと気も紛れていきます。

 

そこで思い立ったのは「更に断捨離を頑張ろう!」です。

断捨離が終わった事によって虚無感に苛まれた。

 

ならば、また再開すれば虚無感から脱する事が出来るのではないだろうか?

そういう想いから「更に断捨離を頑張るぞ!」との考えへと辿り着きました。

 

ずっと捨て作業をやってきていたので、この考えにはすんなり乗る事が出来ました。

 

具体的に言うと、断捨離の「捨」を第一段階として、その第一段階は数年掛けてやっと終わらせた。

これからは次の「断」または「離」を継続して頑張っていこう!という事です。

 

「断」に関しては日々気をつけていないと、どんどん物が入ってくる。

「離」に関しては、自分では気付いていないだけで、まだまだ突っ込むべき物がゴロゴロと転がっているはず。

 

終わったつもりになっていた「捨」に関しても、更に、物だけに限らず精神面も見直して、必要のない考え方や習慣なども捨てていかなければならない。

そう思いだすと、ボ~ッとしている暇も無くなり、虚しい感情は徐々に薄れていきました。

 

虚無感から脱するためには、とりあえず小さな事を始めてみる

私の場合は断捨離を再開する事で、やっと虚無感から脱する事が出来ました。

他にやりたい事も無かったので、更に断捨離に熱中しましたが、やりたい事が他にあったのなら、そんな精神状態にはならなかったかもしれません。

 

虚しさを感じたときには熱中出来る事を探すのが一番だと思います。

しかし、虚無感を抱くような精神状態のときに、熱中出来るような事を見つけるのはかなり難しい事かと。

 

そんなときには、とりあえず小さな事から始めてみてはどうでしょうか。

例えばですが・・・

 

「とりあえず」靴を履いてみる。

「とりあえず」玄関を開けて外に出てみる。

「とりあえず」歩いてみる。

「とりあえず」長い時間歩いてみる。

 

みたいな感じで、少しずつすすめていく。

「嫌だなー」「めんどくさいなー」と気分が乗らなくても、それでも「とりあえず」やってみる。

とりあえず小さな事に手を付けてみると、意外とそのあとも続いたりします。

 

気持が「虚しい」方向を向いている状態。

そこから一気に180度反転は無理なので、少しずつずらしてやる。

 

そんな風に小さな事を切っ掛けとし、小さな事を少しずつ繰り返してみる。

少しずつ気力の挽回を図っていく。

 

現在、たまに虚しくなる

時は経ち、今でも軽い虚しさをたまに感じます。

「新しい事に挑戦してみよう!」と思いがよぎったときに、「そんな事をしてどうなる?」みたいな感情でその思いを阻まれ、ちょっと虚しくなったり。

 

今まで溜め込んできたものを削ぎ落とす事ばかり考えていたので、そんな思いが生じるのは当たり前の事でしょうが。

そんな気持が生じるのは、正しくモノを見れるような目が養われてきた結果であれば嬉しい事なのですが。

 

たまに、そんな感じで右往左往させられます。

何かを取り入れようとする前向きな「やる気」と、捨てて入れないようにしようという「断捨離」の両立って難しいと感じます。

これが両立できるようになった暁には、豊かな人生を送れるのではないか?と期待しております。

 

【追記】

当時は気付かなかったけれど、私は断捨離依存症に陥っていたようです。

だから断捨離を再開すると虚無感が消えていった。

極めるのは良い事だと思うけれど、事によってはそれが自滅への道だったりする場合もある。

という訳で今思うのは、断捨離は再開すべきじゃなかった。

再開したところで、いずれやる事が無くなるので、また虚無感に苛まれる事になる。

断捨離が一息付いたら、無理やりでも他の事柄に目を向け気持ちを注いだほうが賢明。

最初はキツイかもしれないけれど、いつしか虚無感は消えてしまいます。

 

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断捨離作業が好き 物を減らしている最中に、断捨離という教えを知りました。 そこで早速断捨離の教えに倣った結果、余裕の無い日々から余裕ある生活が出来るようになった! そうなりゃもー、断捨離を好きになられずにいられない。 一層、断捨離作業にのめ...

 

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