妻は物を捨てられません。
その当時の妻の家の物の多さを思い出すと、そりゃ恐ろしい。
しかし、整理整頓はするので汚部屋という訳ではありません。
要らない物を山のように積んでおりました。
結婚前、妻は実家住みでした。
その実家の壁にはチラシ類がビッシリ貼り付けられていたり。
書類が入った紙袋が山のようにあったり。
壊れた家電がそのまま部屋や押し入れの中に放置されていたり。
庭には大型家具が十数年間放置されており、ボロボロに朽ち果てた状態に。
両親が早くに旅立たれており兄弟だけで住んでいたので、妻だけのせいと言う訳ではないのですが。
事情があったのでしょうがない。
これから片付けていこう。
そう促すと、頑なに拒まれました。
「必要だから!」の一点張り。
ちなみに、私が捨てる事に目覚める前の話になります。
普通に物を持っていた時期の私に「異常」さを感じさせるような様子。
当時、私が何とかしなければと思い、あの手この手で妻の心を解きほぐす事を試みました。
長い時間が掛かりました。
半ば無理やり同意を得て、自ら車でゴミ処理場まで持っていったり、便利屋さんに手伝って貰ったりと、大変な労力とお金も掛かりました。
そんな家に住んでいた妻ですが、今は実家に帰りたがりません。
実家にはまだまだ物が沢山残っています。
帰る度に物の多さにビックリして息苦しくなると言っています。
最近、妻の事を観察しながら昔の事を思い出すと、もしかして捨てられないのは何かしら心に障害を抱えているのではないか?
そう思い立ち、ちょっと調べてみることに。
妻は物に囲まれていると落ち着くと言っています。
その言葉をヒントに検索していったら、「溜め込み障害」と言われる心の病気がある事を知りました。
【溜め込み障害チエックリスト】
物を捨てることに抵抗感が強い
物を捨てることを考えたりすること自体に嫌悪感がある
持ち物に感情的な思い入れが入りやすい
家の中は物があふれにあふれ、台所で調理もできないような状態になっている
古い新聞や雑誌が山積みになっている
大切な物が幾つも見つからない
生ごみに対処がなく、衛生面に問題が生じている
心理的傾向としては何でも先延ばしにしやすく、優柔不断、社会との接点も少なくなっている
転載元
物を捨てられない病気・溜め込み障害とは [メンタルヘルス] All About【医師が解説】物を捨てられない病気ともいえる「溜め込み障害」は「強迫的ホーディング」「ホーディング障害」とも呼ばれる心の病気です。物が捨てられず家の中に足の踏み場もないほど物が溢れているような場合、この病気の可能性もあります。溜め込み障害の...
以上、妻の事を言っているように感じられました。
若い頃に両親を亡くし、心も体も悪くしていた時期があります。
妻の経験や言葉からしても、溜め込み障害なのは間違いないと言う感じ。
今回「溜め込み障害」の事を知った事で、捨てられない人から脱する為の糸口を見つけられる気がします。
早速妻に報告しなければ!
と、妻に向かって真正面から「病気だよ、治さなくちゃ」とか言ったところで、大ゲンカになるのは目に見えている。
面と向かって言うのではなく、さりげなくアドバイスしなければ。
という訳で、人にアドバイスが出来るように私が勉強していかなければと思う次第です。
それにしても、あの当時の事を思い出しただけで気分がどんよりさせられる。
要らない物が沢山有るって恐ろしい。